針穴日記

見たり聞いたり思ったりしたことなどをちらほらと。

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トリスタンとイゾルデ

パンフレット

 この映画、あんまり良い前評判を聞かなかったんで、期待しないで見に行ったところ、なかなかおもしろかったです。

 シネコンのレイトショーで見たんだけど、上映前のロビーにいるのがカップルばっかり。
「うへえ、こんな恋愛映画をひとりで見に来てんの自分だけ?針のむしろ?」
とか思ってたら、みんな『ワールドトレードセンター』とか『地下鉄に乗って』の客でした。
『トリスタンとイゾルデ』の客は私一人。

すげえ、スクリーン独占だー!(・∀・)

とか思ってたら、はじまる寸前に白髪のおじさんが一人入ってきた。
『ロミオとジュリエットの原典になった史上最も美しい悲恋物語』というコピーの映画を、深夜におじさんと二人きりで観るはめに(笑)。

 映像的にはかなり満足です。海岸のシーンが圧倒的。全編これ寒々とした雰囲気の映像なのもいいかんじ。
アクションシーンの殺陣もけっこう凝ってるし、歴史物とはいえ歴史の知識も必要ないし、娯楽作としての展開も早いから
「古臭い恋愛映画なんか見たくないなあ」なんてことを言う彼氏を引きずってっても全然大丈夫だと思います。

 でもべディエの編纂したトリスタン物語からは相当かけ離れてるから、以前からずっとこの話が好きだった人にとっては、こういう『トリスタンとイゾルデ』は受け入れがたいかもしれませんね。
 サトクリフの再話もそうだったけれど、この映画も「愛の秘薬」を使わない筋立てです。それが成功かどうかはともかく、今の観客には薬なしのほうが感情移入できていいのかも。というか、徹頭徹尾現代的な作りに思えました。もし舞台が現代でもいけるんじゃないかな。マーク王への忠誠にしても、騎士の誓いは絶対というだけでは今の観客にはアピールできないかもしれないので、映画ではより劇的な関係に仕立ててあります。イゾルデも悲劇が似合う典型的な美人ではなく、ちょっと暖かみのある顔立ちのソフィア・マイルズが演じていて、まあこれは好みが分かれるところでしょうね。

 シンプルなストーリーなので「白い手のイゾルデ」も出てきません。
そのせいかどうか、トリスタン視点(というか男性側の視点)にちょっと偏ってしまってるようにも感じました。
伝承やオペラとは別の、映画版の解釈だと思えば、面白い脚本だと思います。
ただ、アクション要素や、国の政治的駆け引きの場面などを面白く作りすぎちゃって、肝心の悲恋部分が物足りなく思えてしまうきらいもあります。
 それと、ラストも含めて、おそらく意図的にそうしてるんでしょうけれど、『ロミオとジュリエット』と重ならないように作っているので、人によっては肩透かしに思えるかも。

 しかし配給会社のやる気が感じられない。明らかに宣伝不足。
テレビでも全然CMやらないし、公開してる映画館も少ないなあ。
  1. 2006/10/27(金) 03:05:44|
  2. 映画/テレビ
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