針穴日記

見たり聞いたり思ったりしたことなどをちらほらと。

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お伽の国-日本

お伽の国‐日本―海を渡ったトルストイの娘お伽の国‐日本―海を渡ったトルストイの娘
(2007/05)
アレクサンドラ トルスタヤ

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文豪トルストイの末娘アレクサンドラの手記を読む。
革命後のソヴィエトから日本に講演の名目で脱出、二年近くを過ごしたのち、アメリカに亡命するまでの滞在記録。

見るもの聞くものがすべて新鮮だったようで、日本の独特の匂い、日本髪、着物、提灯、下駄の音、はては自転車に片手で乗る出前持ちにさえ目を輝かせている。それらはロシア人の著者にとってファンタジーの世界なのだ。

時代というものもあるのだろうが、日本文化に接したアレクサンドラの驚きがよく伝わってくる。
そこにはいくぶん誇張と誤解もあるけれど、現在では失われつつある日本人の文化や所作、考え方などの美徳が表現されている。
職人の仕事の質とスピードに感嘆し、農村で働く人びとに敬愛のまなざしをおくるところなど、さすがはトルストイの娘さんだなと思う。
その一方で、日本人は物事を決める際に優柔不断になるなどの欠点も指摘し、せっかくの桜の花見に酔漢が多いことに呆れ、長男が家業を継ぐことにいささかの選択の余地もないことに驚き、「えた」と呼ばれ差別される人々がいることに疑問を持つなど、観察眼の鋭さも、やはり父親ゆずりなのかもしれない。

アレクサンドラはアメリカに亡命後、父トルストイの思想を実践し、1979年、95歳で亡くなったそうだ。
  1. 2010/02/11(木) 03:04:50|
  2. 読書
  3. | コメント:1

コメント

こんな本が出てたんですね・・・
NHK辺りでやってくれないかしら(汗
で、アレクサンドラさんのその観察力
グサリときますな~
優柔不断な所や桜の花見に酔漢が多いところ辺りが
良いのか悪いのか、今の日本人にも未だにしっかりと引き継いでおりますw

>職人の仕事の質とスピードに感嘆し、農村で働く人びとに敬愛のまなざしをおくるところなど・・
失われつつある文化と共に
日本人はこういう気持ちも失ってきて残念ですね。
日本の政治家役人なんてこれっぽっちも無いんじゃないか?なんて気もします・・
  1. 2010/03/24(水) 04:37:17 |
  2. URL |
  3. ヘリオポーズ #bSrxfIPI
  4. [ 編集]

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