針穴日記

見たり聞いたり思ったりしたことなどをちらほらと。

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センター・オブ・ジ・アース3D


池袋シネマサンシャインにて試写会。

ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』が原作ですが、そのままじゃなくて現代が舞台になってます。
『地底旅行』に書かれていたことは全部本当にあったことだったということを、科学者とその甥(と山岳ガイド)が発見するというSF冒険活劇もの。
主人公に『ハムナプトラ』シリーズのブレンダン・フレイジャー。声は沢村一樹。ちょっと合ってないかんじ。甥っ子に『テラビシアにかける橋』のジョシュ・ハッチャーソン。ガイドのおねえちゃんは初めて見た顔の女優さんで、声は矢口真里があててます。観てるときは誰の声か知らなかったけど、違和感なかったですね。矢口うまい。

で、この映画はタイトルにあるように3D上映です。
意外なことに、この映画が日本で初めてのフル3D実写映画全国上映作品だそうです。そういえば去年の『ベオウルフ』とか『ルイスと未来泥棒』はアニメーションだし、3Dじゃないスクリーンも多かったんでしたっけ。

『センター・オブ・ジ・アース3D』は、言ってしまえばファミリー向けの冒険活劇ものなので、ストーリー自体は目立って面白いわけでもなかったけれど、アトラクション感覚で楽しむものなので、これでOK。
試写会場のお客さん、特に子どもたちは大喜びで観てました。ありがちだなあと思う映像でも、それが飛び出してくるだけで、どうしてなかなか新鮮に見えるんですね。3Dの本領発揮といった画面作りは見ごたえあります。
まあ私は3D大好きなので、最初にニューラインシネマのロゴが飛び出した時点でニコニコしてましたが。

3D映画は今後もジェームズ・キャメロンの『アバター』とか、ロバート・ゼメキスの『クリスマス・キャロル』とか、ティム・バートンの『アリス』といった新作も控えてるし、『トイ・ストーリー』のシリーズも続々3D化されて公開されるというし、ますます楽しみであります。


追記:公式見てみたら、2Dで公開する映画館もけっこうあるんですね。
可能ならば3D上映の劇場まで足を運ぶことをおすすめします。
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  1. 2008/10/23(木) 23:31:37|
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レッドクリフPart1

レッドクリフ
有楽町よみうりホールで試写会。

コレねえ、前編後編に分けた2部作なことを配給会社が黙ってたらいかんでしょう、と思ってたら、わりと最近になってから、タイトルに「Part1」が付くようになりましたね。

じつは私、三国志をほとんど知りません。三国志の小説もドラマも漫画もアニメも見たことがないし、三国志を扱ったゲームにも手を出さなかったので、ほんとに何も知らないのです。なので直前に公式サイトでプロットだけは読んでおきましたが、まったく初めての三国志体験といえます。

親切なことに映画が始まる前におおまかな筋を教えてくれる画面が流れます。ここは日本独自の編集画面なんでしょうね。
本編中にも、キャラが出てくるたびに名前がふりがな付きで字幕表示されるし、場面が変わったときも、場所の名前も字幕で出るので、初心者でも安心。まあこういうのは古くからの三国志ファンにとっては逆にわずらわしいんだろうなあと思うけど、映画の場合は予備知識なしで見る人も多いし、人物関係が掴みやすいから、個人的にはあってよかったと思えたし、じっさい助かりました。

英雄や豪傑が入り乱れる話なので、ときに無茶な演出もあって、軍隊対軍隊なのに一人で突っ込んでって闘っちゃうし、一人一人の見せ場が超人的だったりもするけど、そこらへんもサービスのひとつなんですね。関羽なんかめちゃかっこいい。
戦闘シーンには、だいぶ『300』の影響があるように見うけられます。

だけど、力を入れたシーンとそうじゃないシーンのギャップをちょっと感じました。
虎が出る場面では別撮りの虎を編集でごまかして使ってるなーとか、エキストラ全体に緊張感が足りないぞとか、ラブシーンがありきたりだなとか。

と、難癖つけてるみたいだけれど、映画としておもしろかったし、興奮できました。
続きも必ず観に行きます。後編は来年の4月公開とのこと。

とりあえず近いうちに小説で三国志読むぜーと思わせてくれたので、映画には感謝です。

あ、監督がジョン・ウーなので「この映画でも鳩は飛ぶのか?」という興味がある人がいると思うけど、だいじょうぶ飛びます。ちゃんとチラシにも白い鳩が。
  1. 2008/10/20(月) 23:27:28|
  2. 映画/テレビ
  3. | コメント:0

四谷怪談いろいろ

今は時代劇が廃れてしまったせいもあってか、夏になってもテレビではほとんど怪談ものをやらなくなりました。たまにやるのは都市伝説のような現代ホラーばかり。
先日、インターネットの質問コーナーで「お岩さんってどんな人ですか」という書き込みを見つけたんですが、私はてっきり、芝居や映画ではなく、実際のお岩さんはどういう人だったのかを訊いているのかと思ったら、そうじゃなくて、どうやらお岩さんの腫れあがったあの顔を知らない人がいるようなんです。若い人にはすでに「伊右衛門」といえばサントリーの緑茶を連想するようになってるんだろうし、『四谷怪談』のストーリーが身近ではないんですね。

そんなわけで、久しぶりにお岩さんを見たくなって、いくつかDVDをレンタルして見比べてみました。

『四谷怪談』 

監督:三隅研次 1959年大映
長谷川一夫が伊右衛門。お岩を中田康子。引眉でお歯黒の姿。夫を恋するいじらしい妻を好演。このお岩さんは流産して子供がいない設定。
長谷川一夫の伊右衛門はむしろ周囲に騙される側で、おおむね同情できる立場。二枚目看板スターなので脚本も気をつかったのか。とはいえ、何も知らない立場の伊右衛門ならば、薬で変貌した岩の顔を見たときに怖がったりするのはちょっとひどいぞw
腕は立つという設定なので、終盤などチャンバラらしく大立ち回りも見ることができるんですが、なんかこれって『四谷怪談』らしくないなあ。伊右衛門が悪くないとお岩さんの怨念が出る幕がないというか。

普通の時代劇だと思って見れば、これはこれで凝ってるし、充分おもしろい映画だと思いました。

高松英郎の演じる直助がじつに味のある小悪党ぶり。



『怪談 お岩の亡霊』
怪談 お岩の亡霊

1961年東映、監督:加藤泰

伊右衛門は若山富三郎。貧乏浪人のリアルな凄みがあります。パワフルです。めちゃくちゃ暴れまくります。
お岩役は藤代佳子。国芳の描くお岩に近いメーキャップ、すなわち腫れた右目の位置が尋常ならざる場所にあって、そのグロテスクさが怖い。
後半はともかく、途中までのストーリーはわりかし原作通りに作られてます。
お袖に「姉は元気ですか」と訊かれた伊右衛門が、放心した表情で一言、

「いるよ」

とだけ答えるシーンが怖い。ここは名シーン。
しかしその場面、江戸のはずがクマゼミがワシワシワシワシ鳴いている。ところが予告編の同じ箇所を見ると、ツクツクボウシに変わっていた。本編は直せなかったのかな。
直助は近衛十四郎なんですが、この人は長い刀を豪快に振り回す剣戟スターというイメージだったので、こういう役もやるんだなあと意外な気がしました。

『四谷怪談 お岩の亡霊』

1969年大映 監督:森一生
伊右衛門に佐藤慶、お岩を稲野和子。この人は声がかわいらしい感じなので、凄みが今ひとつ。
女の髪の毛が無造作に揺れるタイトルバックがおどろおどろでいい。音楽も嫌なかんじがよく出ている
こちらの伊右衛門は徹底して悪。仕官の足がかりのために、金で雇った暴漢にお梅を襲わせて、自ら助ける芝居をするような悪党。お岩さんが祟って出てきても、驚きこそすれ、あんまり怖がらないんですね。すごいぞ佐藤慶。
宅悦はこの映画が一番かも。

『東海道四谷怪談』
東海道四谷怪談

1959年新東宝 監督:中川信夫
数ある四谷怪談の映画の中でも、傑作との声が高いのが、この新東宝の『東海道四谷怪談』。
公開年を見ると大映版『四谷怪談』と同じ年に封切られてるんですね。大映は大人気の長谷川一夫が主演でしたが、現在評価されているのは、この『東海道四谷怪談』のほう。今回レンタルした中では、このDVDだけ貸出し中のことが多くて、なかなか借りられなかったのをみても、人気のほどがうかがえます。

冒頭で伊右衛門がお岩の父四谷左門を切り殺すところからして名場面。中川信夫の演出は絵になる場面がたっぷり。かっこいいシーンがいっぱいあります。しかし今回見直してみると、怖さの点ではそんなに怖いとは思いませんでした。子どもの頃はひどく怖かった印象があるんだけどなあ。自分が擦れちゃったんでしょうね。
ちょいと優柔不断な伊右衛門に天知茂。かっこいいです。お岩は若杉嘉津子。恨みの声がいいですね、陰々と響いて恐ろしげ。血まみれで赤子を抱いた産女の姿もふくめて、やはり「お岩さん」のスタンダードという気がします。
これで蚊帳の爪はがしがあればもっとよかった。


『魔性の夏 四谷怪談・より』
魔性の夏 四谷怪談より

1981年松竹 監督:蜷川幸雄
出世を望む伊右衛門に萩原健一を配して、70年代に流行った青春もののような雰囲気の映画。制作が81年ですしね。それにしてもまったく怖くない。これくらい怖くない四谷怪談も珍しい。
お岩の父と伊右衛門の確執の部分など、わりと鶴屋南北の原典に沿ったストーリー運びでした。ちゃんと『忠臣蔵』の裏舞台としての『四谷怪談』を踏まえてたりするのはいいかんじ。お袖ちゃんを演じた夏目雅子のかわいさは一見の価値あり。
小倉一郎の宅悦はほとんど台詞もないし、もったいない使い方。伊右衛門に脅されてお岩さんを襲うシーンなど、ちょっとグダグダ気味。
関根恵子のお岩は元気はつらつ。顔のメーキャップはもうちょっとなんとかならなかったのかなあ、痛々しさがないんですね。うーん、舞台ならあれでいいんだろうけど、映画のアップにするにはきつかった。

ショーケン、関根恵子、勝野洋が顔を合わせていると、『太陽にほえろ!』を思いだしちゃいますねえ。

『四谷怪談』
四谷怪談
 
1956年新東宝 監督:毛利正樹
これも若山富三郎主演のモノクロ。目バリがすごい。
この映画では伊藤家の乳母が伊右衛門の母ということになっていて、演じる飯田蝶子が怪演。母親にそそのかされてお岩を殺してしまう伊右衛門は、最後に母に責任転嫁するようなマザコン男。
お岩は相馬千恵子。メイクをした顔がとても怖い。数あるお岩メイクの中でも一二を争う怖さ。そして化けて出てからのけたたましい笑い声には驚きました。

『大正四谷怪談』
大正四谷怪談

これは岸田理生の脚本、栗田芳宏演出の舞台をDVD化したものです。
時代を大正に据え、登場人物は伊右衛門、お岩、お袖、直助の4人のみ。演者はそれぞれ藤原竜也、松井誠、寺島しのぶ、田山涼成。4人が4人とも主役といってもいい。
戸板返しのようなイメージの回転扉を活用した場面と時間の移動が印象的でした。
南北の四谷怪談を元にした映画などは、ほとんどが直助とお袖が兄妹の関係だったことをはしょってますが、この舞台ではそこに焦点をあててます。

『怪談』 
怪談シリーズ DVD-BOX

1972年 脚本:宮川一郎 監督:山田達雄
テレビのシリーズものですが、その中の一編。伊右衛門役は天知茂。お岩は円山理映子。この方、指先がすごくきれい。
宅悦は殿山泰司。
1時間番組(46分)なわりには、いいかんじにまとまってました。
直助もお袖ちゃんも出てこないので、敵討ちの要素がバッサリなくなってますが、伊右衛門の名前が書かれた卒塔婆が出てきたり、けっこう細かいところでがんばってます。お岩メイクは4段階くらいに徐々に悪化していくんですが、最後はちょっとやりすぎの感あり。


『日本怪談劇場』
日本怪談劇場 DVD-BOX

1970年東京12チャンネル(現:テレビ東京)制作のテレビシリーズ。
監督:堀内真直 脚本:成澤昌茂

この四谷怪談は「稲妻の巻」、「水草の巻」と題され、2回に分けて放送されました。
伊右衛門は田村高廣、お岩 嵯峨京子、直助に東千代之介

伊右衛門は上役の御用金横領の罪を被せられて浪人になったという設定。
お岩は赤子を流産したときに倒れて顔にやけどを負います。直助と宅悦の悪だくみにより、「塗り薬」でやけどが悪化して化け物のように変化。他と違って塗り薬なので、よけい痛そう。
間男として小平が伊右衛門に斬られるシーンは、張りかけ傘を使った演出がかっこいい。
お岩は伊右衛門に顔を見られ「おのれ化け物」とばかりに斬られちゃうんですが、うむぅ、やはり伊右衛門殿、それはないでしょう(^ω^;)
顔のメイクは他の映画に比べても、かなりグロテスクなので、伊右衛門がびびるのもわかりますけどね。
この伊右衛門はほぼ騙される立場にあって、直助が悪を一手にひきうけているので、後半は伊右衛門がお岩の敵を討つという趣向。大映の長谷川一夫版の四谷怪談に近いですね。

『嗤う伊右衛門』
嗤う伊右衛門

2003年東宝 監督:蜷川幸雄
冒頭、行灯の中に入った蛾を見つめる伊右衛門。火に焼かれ落ちてくるスズメガをじっと見つめるUP。この始まりはかっこいい。

これは原作が京極夏彦の小説だそうで、南北の四谷怪談ではなくて、その元になった伝承を膨らませて作ってあるようですね。つまり最初から岩の顔は病気のために醜くなっていたという設定。
唐沢寿明が伊右衛門で、岩を小雪が演じてます。

********************

四谷怪談の映像化はこの他にもまだたくさんあるようですが、DVD化されてなかったり、レンタルに出回ってなかったりで、今のところこれくらいしか見れませんでした。深作欣二監督の『忠臣蔵外伝 四谷怪談』とかも見たいんだけど、「ぽすれん」では扱ってない模様。
  1. 2008/10/17(金) 18:19:52|
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  3. | コメント:0

東海道四谷怪談

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鶴屋南北作、河竹繁俊校訂 岩波文庫

ひょんなことから四谷怪談に興味がわいたので、はじめて読んでみました。
うむむ、旧字旧かなづかいなので、正直なところ最初は読みにくかったですね。すぐに慣れたし、慣れたら逆に味わい深くてよかったですが。
私は歌舞伎を見たことがないんですが、本を読むだけでも臨場感が伝わります。
怪談とはいえ、けっこう笑える要素もあるのが意外でした。時事的な地口や洒落めいたものも多いし。
そういえば、やはり有名な怪談噺をつくった三遊亭円朝の『牡丹燈籠』とか『累ヶ淵』なども、随所に笑いがある。娯楽を目的としたものならば、涙あり笑いあり、というのが本当なのかもしれないなあ、などと思った次第。

私が子供のころの夏休みというと、テレビで毎日のように怪談映画をやってました。
両親が時代劇を好んでいたせいか、夜になると四谷怪談だの番町皿屋敷だのを見ていて、あの「ヒュ~ドロドロ」という音が聞こえてくるだけで怖かった。
中でも四谷怪談は定番中の定番。
怖いのにやってると見ちゃう。
でもお岩さんの怖い顔が出てくると目をそらしちゃう。
でもやっぱり好奇心に負けて見ちゃう。
ひょっとして薄目で見たなら怖くないんじゃないかとか考えて試すけれど、やはり怖い。

そして夜中に便所に行けなくなる。

また便所の電灯が電気代節約のために20ワット程度の裸電球だったもんだから、淡い黄色い光が物悲しい。
そんなときに限って大きいほうがしたくなってくる。
汲み取り式なので、下から何かが出てくるようで、それも怖い。
小さな窓が上と下にあって、暑いし臭いから当然開けっ放しなのだけれど、そのどちらからも何か嫌なモノが覗いているようで、しじゅう顔を上下に動かしてないと安心できない。

こんな怖い思いをするんなら、もう二度と怪談なんか見るもんかと心に決めるのだけれど、もちろん次の日にはまたテレビの前に座ってしまうのだった。


そんなわけで、いきおいにまかせて「四谷怪談」の映画を何本も借りてみました。
感想はおいおいと書きます。
  1. 2008/10/02(木) 23:41:48|
  2. 読書
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