針穴日記

見たり聞いたり思ったりしたことなどをちらほらと。

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オリヲン座からの招待状

オリヲン座

MOVIX昭島というところで試写会。
ここは初めて行ったところでしたが、去年の春にオープンしたばかりのきれいなシネコンで、スクリーンが12もあります。係員も丁寧な応対をしてくれて、とても居心地のいいところでした。。
そういうきれいな場所で、「古き良き映画館が消えていく話」を観るというのも、なかなか複雑な気分ではありますが。

浅田次郎の短編集『鉄道員(ぽっぽや)』の中の一編が原作。
原作では子供のころにオリヲン座に通い、今は東京で暮らす中年夫婦(別居中)が主役ですが、映画はオリヲン座の先代の妻トヨ(宮沢りえ)と映写技師の留吉(加瀬亮)との話に比重を置いてあります。なので、ちょっと『ニュー・シネマ・パラダイス』っぽい部分もありましたが、細かなエピソードの一つ一つが絵的になかなか印象深く、舞台や小道具も昭和30年代の雰囲気がうまく出ていました。

以下、チラシに書いてある程度ですがネタバレあります。



先代館主亡き後、弟子の留吉は先代の妻トヨと共にオリヲン座を守っていくわけですが、口さがない連中からはその関係を不義理なものだと非難されることになります。この二人の関係の、微妙な、なんともいえない空気がうまく出てました。宮沢りえは若いころよりも今のほうがずっといいですね。でももうちょっと太ってもいいと思うけど。

ごく短い原作なので、ある意味贅沢な時間の使い方をしています。それをゆったりとした時間の流れととるか、間延びした時間ととるかで、観る人によって評価が大きく変わるような気がします。ドラマ部分よりも情緒的な部分を大切にしたかったのかもしれませんが、説明不足気味でもありました。

しかし映画が好きな人にとっては、映画館が舞台の作品は、それだけで興味を引かれるもので、近代的なシネコンで観ていても、オリヲン座の古びた観客席がスクリーンに映るとき、瞬間的に自分もその場に居合わせているような気分になれます。こういうのは映画館ならではの暗がりのマジックかもしれません。


ところで、「トヨ」と「留吉」、年上の女性と若い男の関係を考えるとき、円朝の『真景累ヶ淵』の豊志賀と新吉を思い出したりしました。もちろんオリヲン座の二人はあんなドロドロな関係ではないけれど、名前もちょっと似てますしね。

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  1. 2007/10/30(火) 23:03:43|
  2. 映画/テレビ
  3. | コメント:0

大徳川展

大徳川展

朝日新聞の「特別内覧会」が当選したので、国立博物館の平成館にて開催中の『大徳川展』に行ってきました。
この展覧会はずいぶん人気が高いようで、連日かなりの盛況とのこと。
内覧会は休館日にあたる月曜日を利用したものなので、人が少なくてゆったりと見れると思って喜んでいたんですが、意外なことにかなりの混雑。それでもふだんよりは空いていたのかもしれませんが。

1時半に入館して、ゆっくりと眺めていったら、閉館時間が迫ってしまって、最後のほうは駆け足で見るはめに。(内覧会なので4時に閉館)

オフィシャルサイト
の「みどころ」には「徳川将軍家、尾張・紀伊・水戸の徳川御三家をはじめ、久能山・日光・尾張・紀州・水戸などの東照宮に伝えられてきた門外不出の品々および美術、歴史資料として貴重な宝物300余点が、史上初、一堂に結集」とあります。

見ごたえは充分でした。
実際に家康が着ていた浴衣があれば、家康を神格化した御影の数々もあり、種々雑多な日用品、娯楽用品、きらびやかな婚礼用の道具などなど。なにしろ「大徳川展」ですからね。タイトルに「大」を冠してあると、つい松本零士さんの漫画を思い出してしまいますw

あ、水戸黄門で有名な「印籠」もありましたよ。

でもやはり刀や鎧に目が行きます。西洋製の甲冑を日本風に改造した「南蛮胴具足」がいくつかあって、これだけでも見る価値はありました。そのひとつには、鎧の強度を試すために試し撃ちした痕がいくつも残ったものがあり、生々しいかぎり。

虫好きな自分にとって個人的に嬉しかったのは、円山応挙の『百蝶図』が見れたこと。
レンゲやノアザミなどが咲く野原の中に、文字通り百頭近い蝶が飛び交う姿を描いた見事なもので、それぞれの蝶はかなり精確に描写してあります。
オオミズアオなんかも飛んでいて、蝶と蛾の区別がないのがいいです。もっとも、蝶と蛾を完全に区別する国は少ないそうで、たいていは同じくくりのようですが。

見ごたえのある展覧会でしたが、最後に一言。図録が3千円もするのは困るなあ。
  1. 2007/10/29(月) 21:29:40|
  2. 展覧会/博物館
  3. | コメント:0

天然コケッコー

天然コケッコー

大森キネカにて。
今週末でどこもほぼ公開終了なので、ギリギリ間に合いました。

いやいやいや、とってもよかったです、これ。
甘酸っぱさに溺れそう。
しあわせな2時間でした。

原作を大事にしたかったという脚本家の文章がパンフレットに載っていて、「私という脚本家の爪跡がどこにも残らないような作業をしたい」とあったけれど、確かに他の漫画原作付き映画に比べると、驚くほど忠実に再現されてます。(それでもやっぱり削られてしまったシーンが残念だったり、ちょっとした台詞の違いが気になるのが漫画読みの性というものでして、それはもう仕方のないことなのです)
ロケーションも最高。村の店も学校も、気合入ったつくりで、もっと長く見ていたいようなところがたくさんありました。

一日経って、もうすでにまた観たくなる魅力のある映画ですね。
何度でも観たくなるし、どのシーンを切り取っても面白い。


でも大沢くんの学生服のボタンを付けるシーンは、服を着たままのほうがよかったなあ。
  1. 2007/10/25(木) 18:52:07|
  2. 映画/テレビ
  3. | コメント:0

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