針穴日記

見たり聞いたり思ったりしたことなどをちらほらと。

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kindle

Kindle Paperwhiteを買ってみた。
アマゾンでは手元に届くまで一ヶ月以上かかったが、一部の量販店では、けっこう簡単に手に入るらしい。
Kindle PaperwhiteKindle Paperwhite
(2012/11/19)
Amazon.co.jp

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うれしいのはとにかく軽いこと。ちょっと厚い文庫ほどの重さ。
それにEインクの特性で省電力なところがいい。
タブレット端末は頻繁に充電しなければいけないのがわずらわしいのだけれど、こいつなら数週間は保つらしい。
おまけに液晶よりも目にやさしい。
なので、ストレスなしにベッドでもトイレでも本が読めるようになった。

まあ本文のコピペができないとか買った本の整理がしにくいとか不満点もあるにはあるが、とりあえず読みたい本をどこでもすぐに読めるのは、本読みにとっては一番のよろこび。

とはいえ、肝心のキンドルストアの品揃えがまだまだ。
だんだんと増えてはいるけれど、個人的に読みたいものが少ない。

フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』とか、そういえばちゃんと読んだことがなかったなと思って買ってみた。
これは文庫だと777円なのだが、Kindle版は323円で買えた(セール中なのかもしれない)。
このくらい価格が下がって、かつワンクリックで入手できるとなると、軽い気持ちで買えてしまう。

あるいは、こんなのも。
歴史読本2012年4月号電子特別版「古事記の見方・楽しみ方」 (新人物往来社)歴史読本2012年4月号電子特別版「古事記の見方・楽しみ方」 (新人物往来社)
(2012/10/04)
歴史読本編集部

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歴史読本の電子書籍シリーズはカラーのグラビアページを省いてあるため、雑誌の半額ほどの価格で買える。純粋に中身だけ読みたい人向け。
こういう試みはありだと思う。
液晶のタブレットで読みたい人用に、一冊まるまる電子化したものと平行して売られたら一番いいかもしれない。

ところで無料の青空文庫を漁っていたら、岡本綺堂があった。
この人のは怪談ものを読んだことがあるくらいだったので、ためしに『半七捕物帳』を読んでみたら、これがおもしろい。
半七は青空に全話そろっているので、今はそれをちょびちょび落としては読んでいる。
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  1. 2012/12/25(火) 07:30:29|
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三つ目がとおる

三つ目がとおる 1 (GAMANGA BOOKS)三つ目がとおる 1 (GAMANGA BOOKS)
(2012/04/27)
手塚 治虫

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『三つ目がとおる』の完全版なるものが出たので買ってみた。
毎月2巻ずつ出るらしい。
この手のマニア向けの本は、できれば版型も再現して雑誌サイズのB5で出してほしかったな。

しかし届いた本を見て驚いた。なんか思いっきり勘違いしてたようだ。
「完全版」と謳っているので、てっきり雑誌掲載時のバージョンが読めるのかと思ってしまったのだ。
確かにカラーページは再現してるし、全集版などと違って雑誌掲載順にはなってはいる。
だけど、結局単行本にした時に手塚先生が描きなおした後のバージョンだ。
そもそも扉ページも、再編集したあとに入れてあるわけだから、漏れているものがあるのでは?

それでも背表紙に見開きカラー扉に使われたイラストをあしらっているので、全巻そろえると見映えがすると思う。なんとなくコレクターの心をくすぐる本ではある。→小学館クリエイティブ特設ページ

手塚先生は漫画を単行本化するときに、原稿を描き直してしまうのは有名。描き足したり、カットしたり、ネームが変えられてたり、ページやコマの入れ替えなどもしょっちゅうあった。
「せっかく本人が描き直したものなんだから、変更したものを尊重しないと…」という意見ももちろんあるだろうけれど、映画だって劇場公開版とディレクターズ・カット版があるんだし。それにふつうの漫画家ならいざしらず、なんといっても手塚治虫だもの、オリジナルバージョンが出てもいいではないか。

とはいえ、ずいぶん久しぶりに三つ目を読んだのだが、やっぱり和登サンはいいですナ。雑誌掲載時には、もっとえっちなシーンとかセリフがあったので、それが見れないのは残念だけど。
じつは一話の公園で和登サンが着替えしちゃうシーンに、当時はずいぶん興奮したものだ。
まあ手塚漫画ではそれ以前にも、『バンパイヤ』の岩根山ルリ子の色っぽすぎる変身シーンとか、女装したロックに平手打ちされる大西ミカ(縛られてワニの剥製に閉じ込められちゃう)でドキドキしてたし、『ノーマン』のルーピのしっぽも、あれはなにかひどくエロティックに見えたものだった。
  1. 2012/05/05(土) 17:20:06|
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珍妃の井戸

珍妃の井戸 (講談社文庫)珍妃の井戸 (講談社文庫)
(2005/04/15)
浅田 次郎


浅田次郎の珍妃の井戸を読む。
直截的ではないけれど、『蒼穹の昴』の続編。
光緒帝の寵愛をうけた珍妃が、義和団事件の折に西太后の命令で井戸に投げ入れられて殺されたのは本当なのか、
イギリス、ドイツ、ロシア、そして日本の高官4人が謎の究明に乗り出すのだが、彼女の最後を見たという関係者たちの証言がことごとく食い違う。芥川の『藪の中』のような趣の小説。

日中合作のテレビドラマで『蒼穹の昴』をやっているけれど、ドラマは最初の数回で挫折しそうになった。
あまりにも原作と違いすぎるという印象だったので。
ところが我慢して見ているうちに、ドラマはドラマで面白く感じられるようになってきて、今は原作とは別なものと考えて毎回楽しみにしている。ドラマオリジナルのエピソードも多い。

なによりも田中裕子の演ずる西太后がすばらしい貫禄で、それだけでも見る価値あり。

ただ、ときどきダイジェストみたいな編集をするときがあってびっくりする。
日本の放送時間が中国よりも短いのかな?
  1. 2011/02/08(火) 14:29:35|
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女殺油地獄

img439.jpg

なんだかよくわからない本を古本屋でみつけた。
近松門左衛門の『女殺油地獄』と、葛飾北斎の浮世絵『玉かづら』をドッキングさせたもの。
2ページごとに北斎の春画が見開きで差し挟まれている。
これはおそらく春画のほうが主で、タイトルのインパクトから近松の作品をあてているんだろう。
もともと『女殺油地獄』にはそこまで色気のある場面もないし、物語と春画は何の関係もない。

文章はちょっと言葉をわかりやすく変えてある(現代語訳というほどではない)。
困るのは、ところどころにカットされた場面があることだ。

たとえば野崎詣りの途中で与兵衛がお吉に説教されるところがなく、とつぜん喧嘩の場面になるし、後半で与兵衛がお吉に借金を頼むくだりも大幅に割愛されていて、いきなり殺しの場になる。これでは与兵衛のどうしようもない道楽者ぶりが出ないし、お吉のキャラも立ってないので、物語のうまみが台無しだ。与兵衛の言葉を借りれば「見かけばかりで甘味のない 飴細工の鳥ぢゃ」というところ。

見せ場の油まみれもなく、お吉殺害のあとは唐突に与兵衛が捕まる場に転じる。
この本で初めて物語を知った人は消化不良になるだろう。

わりと薄い本なので、ページが足りないせいで仕方なく内容をカットしたのかと思いきや、そうではないことは、本の後半部分で『江戸艶話』と題した艶笑小話に30ページ以上も割いているのを見てもわかる。
この小話集も内容は無関係。出典が書かれていないのも不親切。 
  1. 2010/12/29(水) 14:55:12|
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決定版ロシア文学全集

RIMG0338_convert_20101122015333.jpg
1972年頃の発行の日本ブッククラブ版、ロシア文学全集35巻。
ネットオークションで4千円で出ていたので買ってしまった。

35巻中、第三巻のみ欠けているけれど、それはあとで古書店で入手予定。
きれいに保管されていたようで、経年のわりに全体にほとんど汚れもないし、いい買い物をした。
これで一生分楽しめそう。

じつはこのうちの20巻ほどは、すでに文庫などで一度読んだことがある。
それでも現在入手困難なものもあるし、既読のタイトルでも訳者が違うものもあるので、まあ無駄にはならない。

とりあえずトルストイの『戦争と平和』(米川正夫訳)を二十数年ぶりに再読することにした。これは中村白葉訳しか読んだことがなかったので。
  1. 2010/11/21(日) 23:44:47|
  2. 読書
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クマー

今年はどんぐりが大凶作だそうで、餌がなくなったクマが人里に下りてきて射殺されたというニュースをよく見る。
こういうクマ退治に批判が多いらしく、麻酔銃を使えだの山に誘導しろだのと文句を言う人がたくさんいるそうだ。

でも野生動物を感情論だけでなんとかできるわけでもなし。
特にヒグマはやばいでしょう。オスの成獣の体重が250~500kg、火をおそれない個体もいるし、力が強いだけでなく、時速50~60キロで走れるらしい。
頭がいいから里に食べ物があると知れば、うまく山に追い返すことができても、また下りてくるそうだ。

猟友会は命がけでクマ撃ちをするわけで、実際に彼らに出る手当ては雀の涙、ほぼボランティア状態だと聞く。


羆嵐 (新潮文庫)羆嵐 (新潮文庫)
(1982/11)
吉村 昭

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そんなわけでクマについて調べているうちにこの本に出会った。
大正4年に北海道で起こった、一頭の人喰いヒグマに村民7人が殺され3人が重症を負った「三毛別羆事件」を扱った小説。
これを読むと野生動物としてのクマの恐ろしさがよくわかる。人間は弱い生き物だ。

実際の事件を綿密に取材した本なのでこういう言い方は不穏当かもしれないが、下手なホラー小説などよりも恐怖を味わえるし、読み物として相当おもしろい。
  1. 2010/11/06(土) 03:12:18|
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また『ポンペイ最後の日』

ポンペイ最後の日 改訂新版 (少年少女世界の名作 6)img301.jpg

今度は偕成社の児童書で、リットン卿の『ポンペイ最後の日』を読んだ。
これも絶版。訳は柴田錬三郎だ。

翻訳というよりも翻案というかんじで、けっこう自由に話をいじってあるようだ。
人物関係や話全体がわかりやすく改変してあって、以前読んだ講談社や中央出版の訳よりも娯楽要素が強く、メリハリがあるので、すっと頭に入る。
この本には完訳も有名な決定訳もないようだし、これは子供向けの本なので、こういう脚色もありだなと思える。

主人公グローカスは裕福な貴族であるばかりではなく、この訳では《ローマ一の剣士》というふれこみだ。アクションの場面がいろいろ派手になっていた。
極めつけは、なんと5、6人の刺客(本職のグラディエーターたち)を、たった一人で、しかも相手が死なない程度に手加減して倒しちゃったりする。このあたりの描写は、あまりにも剣豪小説風なので、おそらく柴錬の創作なのだろう。

キャラクターの恋愛感情が薄いのも、この訳の特徴。
怪僧アーバシズがアイオンに向ける邪な欲情もなければ、グローカスと美女アイオンの関係も、恋愛ではない。となると、盲目の少女ニディアがグローカスを慕う気持ちも描写されないので、彼女の中にアイオンへの嫉妬心がうずまく箇所はすべて割愛されている。
ニディアが惚れ薬を使うくだりも、《自分の目が見えるようになる薬》に変更されている。児童ものなので、そのほうがいいと判断したのか。
でもそのおかげで、最後のとても印象深いシーンは変更されている。
うーん、もったいない。

クライマックスのヴェスヴィオ山噴火のあとは、少々あわただしく終わってしまったのが残念だ。

読んだのは1989年の改訂版5刷なのだが、この本にも誤植がけっこう多いのが気になった。
児童書の出版社なら、もうちょっと気を使ってほしい。
  1. 2010/08/13(金) 14:06:40|
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